神経症（利水剤）

神経症に用いる漢方薬(利水剤)

気が弱い人、憂鬱な心情に伴いやすいのが、痰湿による水の停滞です。水の停滞は心身の重だるさ、食欲不振、胸の痞えだけでなく、胆寒(怖がり・悪夢)のような特異な症状をもたらします。
そこで漢方では、痰湿の兆候が現れやすい胃や肺を中心に、停滞・貯留した痰湿を取り除いていきます。 胃・肺を回復する事には、本来の水はけを取り戻すだけでなく、 阻まれた気血をスムーズに巡らせる効果もあります。

温胆湯

あれこれと思い悩む取り越し苦労が多い方に
◎物事にビクビクする、決断に迷う（虚煩）
◎胃腸虚弱・胸やけ
◎悪い夢を見る、安眠できない（胆寒）

精神不安が絶えずあり、クヨクヨと思い悩み、優柔不断な方に。このタイプの方は、ストレスの影響を受けやすく、胸やけや食欲不振といった胃腸障害を伴ったり、不眠、動悸などの精神症状を訴えることが多くなります。温胆湯は、このような消化器症状を伴う不眠・神経症に対して、鎮静し不安を取り除き、胃腸機能を整えることにより改善する処方です。
【効能・効果】
胃腸虚弱者の不眠・神経症

柴胡加竜骨牡蛎湯

イライラ、不安感、動悸、不眠を訴える方に
◎ストレスによる精神疲労が強い（心虚）
◎からだが重だるい（痰湿）
◎興奮と不安が混在する

強い興奮・緊張と同時に、精神不安を訴える方に。このような方は、極度のストレスから神経を昂ぶらせ、ヒステリーに陥りやすく、また精神も不安定になり、めまいや動悸を訴えるのが特徴です。

神経症に用いる漢方薬(利水剤)

神経症・不眠症に用いる漢方薬(利水剤)には、他にも次のようなものがあります

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