午前中の憂うつ感

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午前中の憂うつ感

寝起きや出勤、通学が億劫に感じる
◎月曜日の朝は憂うつになる
◎午前中は身が入らない
◎朝日を浴びても、気持ちが伸びない

 休息から仕事へうまく切り替わらない人は、いざという瞬間に気(胆力)が萎えるのが特徴です。体は「いざ」という時には力を込め、気を充実させますが、そこで萎えてしまう人は(自分では振り絞っているつもりだけど)、十分に力を込めることができず、気を逃がしてしまいます。

 「いざ」というタイミングは本来、不意を突いて訪れるものです。決断・英断を支える胆力も、不意の場合にこそ本領を発揮する存在ですから、月曜日がきたから「いざ」、朝を迎えたから「いざ」というような、日常的なケースにまで頼れません。そういう日常面を支えるのは、特別な胆力ではなく、揚力を伴う陽気=揚気です。揚力を介して空を飛ぶように、人の体も揚気を介して、かっ飛ばして(=調子を上げて)いきます。

 仕事始めに服んでおきたい漢方薬とは即ち、揚気を促す(=萎えた気を鼓舞する)漢方薬を意味します。 それには例えば、低迷した気を回復する補中益気湯や帰脾湯、 揚気を助ける桂枝加竜骨牡蛎湯や香蘇散に一服の価値があります。

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