香砂六君子湯

食欲が少なく、気分が塞がりやすい方に
◎胃腸虚弱、食欲不振、気分の塞がり
◎胃のもたれ、消化不良、胃炎
◎疲れやすい、寝起きが悪い

このタイプの方は気分が沈みがちで疲れやすく、胃腸が弱くて食欲が少ない、また食べた後は眠たくなるのが特徴です。香砂六君子湯は胃腸機能を高める六君子湯に、気の塞がりを開く作用（開胃）を加えた漢方薬で、女性や高齢者などの胃弱によく用います。

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解説：脾虚と気うつ

食欲がわかない。胃がもたれやすい。そんなお腹に元気がない状態を、漢方では脾虚といいます。 脾は飲食物から元気・栄養（東洋医学的には気血）を作り出すという、非常に重要な役割を担う臓器です。脾が作り出す元気・栄養が他の臓器に供給されることで、人の体は健康を保ち、活動を行います。健全で良好な脾の働きは、健康の基本です。
脾虚に陥った体は気血が安定して供給されず、虚弱を伴うようになります。また、水量の少ない川が淀みを生むように、気の勢いが弱い体では、気持ちが淀むようになります。脾虚に伴う気うつや気持ちの塞がりは、この淀みが引き起こす一病態です。