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ゲーム傷害
一人でゲームばかりしている
◎部屋にこもって外出しない
◎注意されるとすぐに怒る
◎ゲームへの欲求が抑えられない
ネット依存症やゲーム障害は、現代特有の病状と言えますが、それらを通じて恐怖を感じるのは、現代型の生活による脳への負担です。パソコンやスマホは現代の快適な生活に欠かせませんが、同時にそうした存在が溢れた生活が、脳への負担に拍車をかけると思います。
ゲームをプレイすること自体は、悪い事ではありません。現在はゲームプレイングや実況プレイが、仕事・産業としても成立する時代であり、その中心にいる全ての人間が、ゲーム障害予備軍かと言えば、その通りではないと思います。大切なのは、ゲームにのめり込み過ぎていないか。楽しめるだけの心の余裕、器量があるかどうかです。
ゲームに限らず、何かにのめり込み過ぎたり、そういう状態が長く続くと、「本能」や「感情」を司る部分（大脳辺縁系）が盛んになり、頭脳の「理性」を司る部分（前頭前野）が鈍くなります。この傾向は、脳に与える刺激が強いほど顕著になります。小さな子供は前頭前野が未発達の為、その行動は「理性」よりも「感情」が優先されるます。この期間にゲームし過ぎて脳の発達を妨げると、大人になっても子供のような思考（頭脳）のままになります。
東洋医学では「理性」は肝、「本能」は心が司ると考えます。ゲーム障害に置き換えると、感情のコントロールが下手になり、周りから注意されるとキレることは肝の失調に、強い欲求が抑えられず、正常な思考力が低下することは心の失調に通じます。ちなみに、心は「喜」と深い関わりがある臓器ですが、ゲーム障害のような性質の悪い「快楽」が、まさしく心の失調を招く訳です。
ゲーム障害対策：楽しんでゲームを遊ぶ為に服んでおきたい漢方薬とは即ち、 ①「本能」を制御する心を養う漢方薬、②「理性」を支える肝を整える漢方薬を意味します。 ①には例えば、脳のリフレッシュを促す黄連解毒湯や甘麦大棗湯 脳疲労（心労）の回復を促す酸棗仁湯や帰脾湯に、一服の価値があります。 ②には例えば、緊張した子供にリラックスを促す小建中湯や黄耆建中湯 理性の異常な興奮を鎮める抑肝散加芍薬黄連や牛黄清心丸に一服の価値があります。
