血虚による血の道症、生理不順、冷え症に
◎疲れやすい、顔色が悪い
◎手足の冷え、頭痛や肩こり
◎不安感・気分の落ち込み
◎眠りが浅い、多夢
漢方でいう血は単に血液を指すだけでなく、全身に栄養・潤いをを与え、精神を落ち着かせる働きがあります。その血が不足することを血虚といいますが、女性は生理で血を消耗することが多く、妊娠や出産を通じて血虚に陥りやすくなります。
婦人宝は、血虚による疲労や血行障害、不眠症を改善すると共に、血行を盛んにして体力をつける保健薬としても応用できる処方です。
漢方における血は、精神面の滋養にも関係します。五臓の中で、血と深く関わるのは肝・心ですが、血を貯蔵する肝は感情面や自律神経系を、血を循環する心は精神状態や意識、思考面を担います。 肝・心が動かす血が不足した状態(肝血虚・心血虚)では、感情が不安定になる、落ち着きがなくなる、胸騒ぎが起きるなど精神面での異常が目立つようになります。そういった点では、血は人の心を満たす存在=精神を健やかに保ち、意識を高めるという重要な役割を果たしています。