温清飲

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温清飲

イライラ、不眠などの神経症、更年期障害に
精神的に興奮、落ち着きがない
◎月経不順、月経痛、不正出血(血虚発熱)
慢性の炎症性疾患、主婦湿疹

温清飲は元々の栄養不良(血虚)に、イライラや目の充血、月経異常、自律神経系の興奮を伴う方に用います。このタイプの方は午後や夕方に疲労を訴え、また疲れてくると手足がほてり、精神的に昂ぶりやすくなるのが特徴です。温清飲は栄養を補う四物湯に、精神的な興奮を鎮める黄連解毒湯を合わせた処方で、さまざまな神経過敏症に応用が利きます。

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解説:温清飲は、温めて冷やす?

東洋医学では人の体は相反する2つの存在、陰と陽からできていると考えます。陰と陽は互いを支え合う関係ですが、一度そのバランスが崩れてしまえば、互いを傷つけ合う関係に転じます。何らかの理由で盛んになった陽が、対になる陰を損耗させる(陰虚陽実)もそんな一つの姿で、温清飲はこの陰虚陽実に用いる代表的な漢方薬です。 この場合、黄解解毒湯は旺盛な陽を鎮め(旺盛な熱を冷ます)、四物湯は損耗した陰を回復(体の内側を温める)してます。
陰虚陽実は、神経症(神経過敏)や更年期障害、アレルギー性疾患(鼻炎・皮膚炎)にしばしば伴う病態です。温清飲もそれぞれに適した形で用いられる為、この漢方薬には数多くの変方(さらに複数の生薬を加えた処方)が存在します。